兄の将来に不安…知的障害のある兄との関わりを断ち、安心して暮らすための具体的な方法

この記事では、知的障害のあるご兄弟の将来に不安を感じ、今後の関わり方を模索している方に向けて、具体的な解決策を提示します。特に、ご両親の介護問題や、将来的な経済的負担、施設入所の問題など、複雑な問題に直面している方々が、安心して生活を送れるように、専門的な知識と具体的なアドバイスを提供します。

知的障害者の兄の今後についての質問です。

将来兄の面倒を一切見たくありません。どうするのが最善でしょうか。

私は32歳、兄は41歳、両親は64歳です。

現在知的障害のある兄含めて家族4人で私の購入した家に住んでいます。

兄の知的障害の程度ですが、1人で電車バスに乗って物流関係の会社(障害者雇用？)に働きに行っています。会話は可能。インスタントラーメンや冷凍食品程度の料理は可能。風呂も自分で入れます。

通院は1人では出来ませんが、お薬は自分で時間になったら飲んでいます。

暴力性は無く、普段は大人しくテレビを観てます。

こんな感じで恐らく軽度だと思いますが1人で完全に自立して生活することは出来ないと思います。

お金の管理や行政手続き等は恐らく出来ないからです。

今は両親がサポートしながら生活が成り立っている状況ですが今後両親が他界した時、兄の事はよろしく、と私に面倒を押し付けるつもりなのではないかと思っています。

現在私は恋人との同棲をする為に別の所へ移り住む予定です。私の買った家に両親が住んでいる分には構わないのですが死後兄を残されても困ります。私には私の人生があるので兄の事を考えたくないし労力もお金も割きたくないです。

なので今の内からグループホームなり施設に入れて手放しで兄が生活していける状況を作らなければいけないと思っています。

両親にその事を伝えても、

・兄の障害は軽度だからどこの施設も入れない(重度の人が優先される)

・入所費用はどうする

の一点張りで何年も話が進まないです。

本当にそうなのでしょうか？軽度の方が施設的にも楽だし同じ金を取るならむしろ優先されるような気がするのですが。

入所費用についてもこちらが負担する必要があるのでしょうか？生活保護とか支援金のようなもので賄えないのでしょうか？

将来私が兄との関わりを一切断つ為にはどうするのが最善でしょうか。

1. 現状の整理と問題点の明確化

まず、現状を整理し、抱えている問題点を具体的に把握することから始めましょう。今回のケースでは、以下の点が主な問題点として挙げられます。

ご両親の高齢化と、将来的な介護問題: ご両親が高齢になり、兄のサポートが難しくなる可能性があります。
経済的な負担: 兄の生活費、施設費用、医療費など、経済的な負担が増える可能性があります。
精神的な負担: 兄の将来に対する不安、介護に対する負担、家族関係のストレスなど、精神的な負担が大きくなる可能性があります。
施設入所の問題: 施設入所の可否、費用の問題、手続きの煩雑さなど、具体的な問題が立ちはだかります。

これらの問題点を整理することで、具体的な対策を立てやすくなります。まずは、ご自身の状況を客観的に把握し、何が問題なのかを明確にすることが重要です。

2. 専門家への相談と情報収集

問題を解決するためには、専門家への相談が不可欠です。具体的には、以下の専門家への相談を検討しましょう。

社会福祉士: 障害福祉サービスに関する情報提供や、利用手続きのサポートを行います。
精神保健福祉士: 精神的なサポートや、家族関係の調整に関するアドバイスを行います。
弁護士: 法的な問題（成年後見制度など）に関する相談や、手続きの代行を行います。
行政機関（市区町村の障害福祉窓口）: 障害福祉サービスに関する情報提供や、相談窓口を紹介してくれます。

これらの専門家に相談することで、適切な情報収集と、具体的な解決策を見つけることができます。また、インターネットや地域の情報誌などを活用して、障害福祉サービスに関する情報を収集することも重要です。

3. 障害福祉サービスの理解と活用

知的障害のある方が利用できる障害福祉サービスには、さまざまな種類があります。これらのサービスを理解し、適切に活用することで、兄の生活をサポートし、将来的な不安を軽減することができます。

グループホーム: 共同生活援助とも呼ばれ、障害のある方が少人数で共同生活を送る施設です。食事や入浴などのサポートを受けながら、自立した生活を目指すことができます。
障害者支援施設: 入所支援や生活介護など、さまざまなサービスを提供する施設です。24時間体制でサポートを受けられるため、重度の障害がある方でも安心して生活できます。
居宅介護: ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの介護を行います。
生活介護: 日中、施設に通い、食事、入浴、排泄などの介護や、創作活動、レクリエーションなどの活動を行います。
就労継続支援: 就労の機会を提供し、就労に必要な知識や能力を身につけるための支援を行います。A型とB型があり、A型は雇用契約を結び、B型は雇用契約を結ばずに作業を行います。
自立訓練: 自立した生活を送るために必要な知識や能力を身につけるための訓練を行います。
共同生活援助（グループホーム）: 障害のある方が、地域の中で共同生活を送るための住居です。食事や入浴などのサポートを受けながら、自立した生活を目指します。

これらのサービスを組み合わせることで、兄のニーズに合わせたサポートを提供し、安心して生活できる環境を整えることができます。まずは、兄の障害の程度や、生活状況を考慮し、どのようなサービスが必要なのかを検討しましょう。

4. 施設入所に関する具体的なステップ

施設入所を検討する際には、以下のステップで進めていくことが重要です。

情報収集: 地域のグループホームや障害者支援施設に関する情報を収集します。インターネット、地域の相談窓口、専門家への相談などを通じて、情報を集めましょう。
見学: 候補となる施設を見学し、施設の雰囲気やサービス内容を確認します。実際に施設を利用している方々の様子を見ることも重要です。
体験入所: 多くの施設では、体験入所を受け入れています。実際に施設で生活することで、兄がその施設に適しているかどうかを判断できます。
申し込み: 入所を希望する施設に申し込みを行います。申し込みに必要な書類や手続きについて、施設に確認しましょう。
審査: 施設によっては、入所の審査があります。審査の結果によっては、入所できない場合もあります。
契約: 入所が決定したら、施設と契約を結びます。契約内容をよく確認し、不明な点があれば施設に質問しましょう。
入所: いよいよ入所です。兄が安心して生活できるよう、準備を整え、施設との連携を密にしましょう。

施設入所の手続きは、複雑で時間がかかる場合があります。焦らず、一つ一つステップを踏んで進めていくことが重要です。

5. 経済的な問題への対策

施設入所や障害福祉サービスの利用には、費用がかかります。経済的な問題に対処するために、以下の対策を検討しましょう。

障害福祉サービスの利用料: 障害福祉サービスの利用料は、所得に応じて自己負担額が異なります。所得が低い場合は、自己負担額が軽減される場合があります。
生活保護: 生活保護を受給することで、生活費や医療費の負担を軽減することができます。
障害者自立支援医療: 精神疾患のある方が、医療費の自己負担額を軽減できる制度です。
特別障害者手当: 重度の障害がある方に支給される手当です。
障害基礎年金: 障害のある方が、年金を受給できる制度です。
成年後見制度: 財産管理や身上監護をサポートする制度です。弁護士や司法書士などの専門家が後見人となり、財産管理や契約手続きなどを代行します。

これらの制度やサービスを組み合わせることで、経済的な負担を軽減し、安心して生活を送ることができます。専門家や行政機関に相談し、利用できる制度について詳しく調べてみましょう。

6. ご両親とのコミュニケーション

ご両親とのコミュニケーションは、問題を解決するために非常に重要です。以下の点に注意して、ご両親と話し合いましょう。

冷静に話し合う: 感情的にならず、冷静に話し合いましょう。
現状を共有する: 兄の状況や、将来的な問題点について、具体的に説明しましょう。
希望を伝える: どのようなサポートを望んでいるのか、具体的に伝えましょう。
協力体制を築く: 互いに協力し、兄の将来のために最善の方法を模索しましょう。
専門家の意見を聞く: 専門家の意見を参考に、客観的な視点から話し合いを進めましょう。

ご両親とのコミュニケーションを通じて、互いの理解を深め、協力体制を築くことができれば、問題解決への道が開けます。

7. 成年後見制度の活用

成年後見制度は、判断能力が低下した方の権利を守り、財産管理や身上監護をサポートする制度です。兄が将来的に判断能力を失った場合に備えて、成年後見制度の利用を検討しましょう。

成年後見制度には、以下の3つの種類があります。

後見: 判断能力が全くない場合に利用されます。
保佐: 判断能力が著しく低下している場合に利用されます。
補助: 判断能力が不十分な場合に利用されます。

成年後見人には、親族や専門家（弁護士、司法書士など）が選任されます。成年後見人は、本人の財産管理や、生活に関する契約手続きなどを行います。成年後見制度を利用することで、兄の権利を守り、安心して生活できる環境を整えることができます。

8. あなた自身の心のケア

兄の将来について悩み、さまざまな問題を抱える中で、あなた自身の心のケアも非常に重要です。以下の点に注意して、心の健康を保ちましょう。

休息を取る: 十分な休息を取り、心身ともにリフレッシュしましょう。
ストレスを解消する: 趣味や運動など、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
誰かに相談する: 家族、友人、専門家など、信頼できる人に相談しましょう。
専門家のサポートを受ける: 精神科医やカウンセラーなどの専門家のサポートを受けることも有効です。
自分を大切にする: 自分の心と体を大切にし、無理のない範囲で行動しましょう。

あなた自身の心の健康を保つことで、兄の将来の問題にも、より冷静に対応できるようになります。

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9. 成功事例の紹介

実際に、知的障害のあるご兄弟の将来について悩み、さまざまな問題を乗り越えてきた方々の成功事例を紹介します。これらの事例から、具体的な解決策や、問題解決へのヒントを得ることができます。

事例1: グループホームへの入所を実現したAさんのケース

Aさんの兄は、軽度の知的障害があり、両親の介護が必要な状況でした。Aさんは、両親の高齢化と、将来的な介護問題に不安を感じ、グループホームへの入所を検討しました。しかし、ご両親は、兄の障害が軽度であることや、費用の問題から、施設入所になかなか同意してくれませんでした。

Aさんは、まず、社会福祉士に相談し、グループホームに関する情報を収集しました。次に、ご両親と話し合い、兄の現状や、将来的な問題点について説明しました。また、グループホームの見学に同行し、施設の雰囲気や、他の入居者の様子を見てもらいました。

その結果、ご両親は、グループホームの必要性を理解し、入所に同意しました。Aさんは、兄の入所手続きを行い、無事にグループホームに入所させることができました。Aさんは、グループホームに入所させたことで、両親の介護負担を軽減し、兄も安心して生活できるようになりました。

事例2: 成年後見制度を活用したBさんのケース

Bさんの兄は、知的障害があり、金銭管理が苦手でした。両親が亡くなった後、兄の財産管理を誰が行うか、Bさんは悩んでいました。そこで、Bさんは、弁護士に相談し、成年後見制度の利用を検討しました。

Bさんは、弁護士に成年後見人になってもらい、兄の財産管理を任せることにしました。弁護士は、兄の財産を適切に管理し、生活費や医療費などを支払いました。Bさんは、成年後見制度を利用したことで、兄の財産を守り、安心して生活できる環境を整えることができました。

これらの事例は、問題解決へのヒントを与えてくれます。それぞれの事例から、具体的な解決策や、問題解決へのステップを学ぶことができます。また、成功事例を知ることで、問題解決へのモチベーションを高めることができます。

10. まとめ：未来への一歩を踏み出すために

知的障害のあるご兄弟の将来について悩んでいる方は、決して一人ではありません。この記事で紹介した情報やアドバイスを参考に、積極的に行動し、未来への一歩を踏み出しましょう。まずは、現状を整理し、専門家への相談から始めることが重要です。そして、障害福祉サービスの理解と活用、経済的な対策、ご両親とのコミュニケーション、成年後見制度の活用など、さまざまな方法を検討し、兄の将来のために最善の選択をしましょう。そして、あなた自身の心のケアも忘れずに行いましょう。未来は、あなたの行動次第で変えることができます。諦めずに、前向きに進んでいきましょう。

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