大切な人が傷つけられるのを見るのは辛い…介護職で働く友人を応援したいけど、どうしても嫌悪感を持ってしまうあなたへ

この記事では、大切な人が介護職という仕事を通じて傷つけられるのを見て、嫌悪感を抱いてしまうという複雑な感情を抱えるあなたに向けて、その感情を理解し、乗り越えるためのヒントを提供します。介護職という仕事の特殊性と、そこで働く人々の心の葛藤、そしてあなた自身の心のケアについて、具体的なアドバイスと解決策を提示します。

自分にとって凄く大切な人が、相手に悪気がなくとも傷つけられてた場合、その相手に対して嫌悪感を抱いてしまう私は心が狭い人間なのでしょうか？

はじめまして、ご覧いただきありがとうございます。さっそく本題に入りますが、私には4つ年の離れた異性の友人がいます。その友人には様々な事で大変お世話になっています。友人という立場にも関わらず、私の精神が安定しない時は電話をかけて、長い時間話を聞いてくれたり、ほんの些細なことでも相談したり愚痴を吐いたり出来るような仲です。

そんな彼は今年から新社会人。介護職（障害者施設）へと就きました。介護福祉の道を選んだのは彼自身の願いです。とても優しい性格で、“なんでも否定せずにまずは受け入れる姿勢”という考えを持ち、行動が出来る彼にはピッタリな仕事だと私も思い、出来るだけ応援しよう！と言う思いがあります。

つい最近、仕事についての話をしている際に、私が「その施設はどんな方が利用しているの？」という質問をなげかけました。すると「そんなにまだ知識があるわけじゃないけど、他害がある方が多かったな」とのこと。

私自身、知的障害や身体障害、精神障害などに興味があり、専門的にまでとはいきませんが、調べたり進んでニュースを見たりする事があるので、もちろんそういった方がいるのも自分の中で分かっているつもりではありました。
相手に悪気がないということや、好きで相手を攻撃するようなものでもないこともです。

しかし、その話を聞いた時、私の中でものすごく不快感が湧きました。職業柄仕方ないのかもしれません。それでも傷つけられてるなんて嫌だな、とか。
もともと福祉に興味があるといえ、私は身体を痛めてまでする介護職に今は少し、まだ抵抗（偏見はよろしくありませんが、給料が安く大変だとか）があります。彼氏でも妻でもないただの友人が、介護について知識のない人間が大変勝手な考えをしているというのも分かっています。
彼が選んだ道なのだから黙って応援してろ、というのも分かります。なるべく応援したいです。

それでもやっぱり、悪意がないとしても傷つけられている事を改めて知ると、どうしてもやめて欲しいな、もっと他にないのかな、などと考えてしまいます。彼自身は、「めちゃめちゃ叩かれた、結構力強いよね」なんていいつつも、「俺はそんな気にしてないから大丈夫だよ、色んな人がいるから、利用者なりの意思表示の仕方だと思うんだ」だとか、私からしたらなぜこうも考えられるのか不思議なくらいな回答が毎回帰ってきます。素敵だとも思い、その度に羨ましくも思います。自己犠牲というか、呆れるほど過保護というか、それでも強くて優しい人なのも沢山話してきて知ってます。

本人は利用者からの他害について、別に大したことではないと本気で思ってるんだろうなぁ、というのも伝わりますし、彼の性格や思考的にも本気でそう思ってることも分かってます。
それでも、やっぱり大切に思う人が傷つけられていたら悲しいです。それがたとえ仕事でも。

しかし、だからといって、ここまで頑張って自分の夢を叶えた彼に対して、仕事辞めさせようとかそんな気もないですし、辞めてほしいと言うことは失礼に当たると思っているのでもちろん言ってはいません。

恋人でもなければ妻でもない、ただの友人がここまで思う事はおかしいことなのでしょうか？（恋愛感情なのでは？と思うかもしれませんが、相手からの好意はすでにあり、現在私が受け取っていない感じです。）

そして、嫌味ではなくただただ疑問なのですが、自分の身体を傷つけてまで働き続ける介護士の方々は、どのような気持ちで働いていて、何がそんなにも彼らを動かすのでしょうか？

あなたは、大切な友人が介護職という仕事の中で、利用者からの「他害」行為によって傷つけられていることを知り、深い葛藤を抱えています。友人の選択を尊重したい気持ちと、傷つけられることへの嫌悪感、そしてそれを止められない無力感。この複雑な感情は、決してあなただけのものではありません。この記事では、あなたの心の負担を軽減し、友人を応援しながら、あなた自身も穏やかな気持ちでいられるための方法を探ります。

1. 感情を理解する：なぜ嫌悪感を抱くのか？

まず、あなたが抱く嫌悪感は、決して「心が狭い」からではありません。それは、大切な人を守りたいという、人間として当然の感情です。以下の3つの要素が、あなたの感情を複雑にしていると考えられます。

共感と保護本能： 大切な人が傷つけられるのを見て、まるで自分が傷つけられたかのように感じる共感力。そして、その人を守りたいという本能的な欲求。
仕事への理解不足： 介護職という仕事に対する知識や理解が不足していること。特に、他害行為が起こりうるという現実に対する認識のギャップ。
価値観の相違： 友人の「受け入れる姿勢」と、あなたの「傷つけられたくない」という価値観の違い。

これらの要素が絡み合い、あなたの感情を複雑にしているのです。まずは、自分の感情を否定せず、「それは当然の感情なんだ」と受け入れることが大切です。

2. 介護職という仕事の特殊性を理解する

介護職は、非常に特殊な仕事です。それは、身体的・精神的な負担が大きいだけでなく、倫理的なジレンマや、感情的な揺さぶりも多いからです。介護職で働く人々は、以下のような状況に直面することがあります。

身体的リスク： 利用者の身体介護中に、転倒させられたり、叩かれたりするリスク。
精神的リスク： 利用者の言動に傷つけられたり、感情的な負担を感じたりする。
倫理的ジレンマ： 利用者の尊厳を守りながら、安全を確保することの難しさ。
低賃金・過重労働： 多くの介護施設で、人手不足や低賃金の問題が深刻化している。

しかし、介護職で働く人々は、それでもこの仕事を選び、続けています。それは、彼らが「やりがい」や「使命感」を感じているからです。具体的には、以下のような点が挙げられます。

利用者の笑顔： 利用者の笑顔や感謝の言葉が、大きな喜びとなる。
成長の実感： 専門知識やスキルを習得し、成長を実感できる。
人間関係： 同僚や利用者との温かい人間関係を築ける。
社会貢献： 社会に貢献しているという誇りを感じられる。

友人が介護職を選んだ理由も、これらの要素が大きく影響しているはずです。彼の仕事に対する理解を深めることで、あなたの嫌悪感は少しずつ和らいでいくかもしれません。

3. 友人の考えを理解し、尊重する

友人が「他害」行為を「大したことではない」と捉えているのは、彼自身の価値観や、仕事に対する考え方に基づいています。彼は、利用者の行動の背景にあるものを理解しようとし、彼らの「意思表示」として受け止めているのかもしれません。また、彼は、自分の仕事に誇りを持っており、困難を乗り越えることで、自己成長を実感しているのかもしれません。

彼の考えを理解し、尊重するためには、以下の3つのステップが有効です。

コミュニケーション： 彼の話を聞き、彼の考えを理解しようと努める。彼の仕事に対する思いや、やりがいについて尋ねてみる。
共感： 彼の苦労や葛藤に共感し、励ます言葉をかける。
尊重： 彼の価値観を尊重し、彼の選択を支持する。

彼の考えを理解し、尊重することで、あなたの嫌悪感は薄れ、彼との関係もより良いものになるでしょう。

4. あなた自身の心のケアを忘れずに

友人のことを心配するあまり、あなた自身の心のケアを疎かにしてはいけません。以下の3つの方法で、あなたの心の健康を守りましょう。

感情の整理： 自分の感情を認識し、ノートに書き出したり、信頼できる人に話したりして、感情を整理する。
ストレス解消： 趣味や運動、休息など、自分なりのストレス解消法を見つける。
専門家への相談： 必要であれば、カウンセラーや専門家に相談し、心のケアを受ける。

あなたの心の健康を守ることは、友人を支えるためにも、非常に重要です。

5. 建設的なコミュニケーションを心がける

友人と話す際には、あなたの感情を率直に伝えつつも、建設的なコミュニケーションを心がけましょう。以下の3つのポイントを意識してください。

「Iメッセージ」を使う： 「私は～と感じる」というように、自分の感情を主語にして話すことで、相手を責めることなく、自分の気持ちを伝えることができます。例：「私は、あなたが傷つけられているのを聞くと、とても悲しい気持ちになる。」
相手の気持ちを尊重する： 彼の考えを否定せず、彼の気持ちを理解しようと努める姿勢を示す。
具体的な提案をする： 彼の負担を軽減するために、何かできることはないか、一緒に考える。例えば、「何か困ったことがあったら、いつでも相談してね。」など。

建設的なコミュニケーションを通じて、あなたと友人の関係は、より強固なものになるでしょう。

6. 介護職の現状と課題を理解する

介護職を取り巻く環境は、決して楽観的なものではありません。人手不足、低賃金、過重労働など、多くの課題が存在します。これらの課題を理解することで、介護職で働く友人の置かれている状況をより深く理解し、彼を支える方法を見つけることができます。

介護職の現状と課題を理解するためには、以下の情報源を活用しましょう。

厚生労働省の資料： 介護保険制度や介護職に関する最新の情報が掲載されています。
介護関連のニュース記事： 介護職を取り巻く社会的な問題や、現場の状況について知ることができます。
介護職経験者のブログやSNS： 介護職のリアルな声を聞くことができます。

これらの情報源を通じて、介護職の現状と課題を理解し、友人を支えるための具体的な方法を検討しましょう。

7. 友人を応援するための具体的な行動

友人を応援するために、あなたができることはたくさんあります。以下に、具体的な行動例をいくつか紹介します。

話を聞く： 彼の話に耳を傾け、彼の気持ちを理解しようと努める。
励ます： 彼の頑張りを認め、励ましの言葉をかける。
感謝の気持ちを伝える： 彼の優しさや献身に感謝の気持ちを伝える。
情報提供： 介護に関する最新の情報や、役立つ情報を共有する。
息抜きのサポート： 彼のストレスを軽減するために、一緒に食事に行ったり、趣味を楽しんだりする。

これらの行動を通じて、友人を精神的に支え、彼の仕事に対するモチベーションを高めることができます。

8. 専門家への相談も検討する

もし、あなたの感情がどうしてもコントロールできない場合や、友人を支える方法がわからない場合は、専門家への相談も検討しましょう。カウンセラーや精神科医は、あなたの心のケアをサポートし、具体的なアドバイスを提供してくれます。

また、介護に関する専門家や、介護職経験者に相談することも有効です。彼らは、介護職の現状や、そこで働く人々の気持ちについて、深い知識と経験を持っています。彼らのアドバイスは、あなたの問題解決に役立つでしょう。

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9. まとめ：あなたの感情を理解し、友人を支え、共に成長する

大切な人が介護職という仕事を通じて傷つけられるのを見て、嫌悪感を抱くことは、決して異常なことではありません。それは、人間としての自然な感情であり、大切な人を守りたいという強い思いの表れです。この記事で紹介した方法を通じて、あなたの感情を理解し、友人を支え、共に成長していくことができます。

具体的には、以下の3つのステップを実践しましょう。

自己理解： 自分の感情を理解し、受け入れる。
相手理解： 友人の考えを理解し、尊重する。
行動： 建設的なコミュニケーションを心がけ、友人を応援する具体的な行動をとる。

これらのステップを踏むことで、あなたは、友人を支えながら、あなた自身も穏やかな気持ちでいられるようになるでしょう。そして、あなたと友人の関係は、より一層深まり、強固なものになるはずです。

最後に、あなたが抱える葛藤は、あなたをより人間的に成長させる貴重な機会です。この経験を通じて、あなた自身も、そして友人も、共に成長し、より豊かな人生を歩んでいくことを願っています。

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