「社会不適合者」の烙印…34歳、就労支援への抵抗を乗り越え、自分らしい働き方を見つけるには？
「社会不適合者」の烙印…34歳、就労支援への抵抗を乗り越え、自分らしい働き方を見つけるには？
まずは、ご相談内容を詳しく見ていきましょう。
就労相談に行き職業適性検査を受けた所、私の能力で向いている仕事はない為、障碍者や引きこもり向けの就労支援に行く事をを勧められました。
経緯を説明します。私は現在34歳です。
大学卒業後就活に失敗し仕事が見つからず、その後親戚間でトラブルがあって就活のストレスと重なって鬱を患っていました
しばらくして鬱が回復し、コンビニでアルバイトをしつつ就活をしていましたが中々仕事が見つからない状態にいました。
そんな私の常態を見かねた父が自分の経営する会社に私をコネ採用する事が決まりました。
業務の内容は事務職で、一応最初は非正規扱いだが成果が認められれば正規雇用になるという話でした。
ですが会社内で私はあまり役に立てず、いつの間にか誰にでも出来るような雑用しか回されなくなり、窓際社員のような状態になっていました。
会社から取れと言われた社労士の資格も2年勉強しましたが全く成果が出ませんでした。
そんな中で正社員昇級を私が希望し、正社員面接を受ける事となりました
ですが結果は散々で、正社員昇級どころか私がいかに社会人適正や管理職適性がないかが会社の人達に周知され、父の口から「今まで周りの人達は俺の子供だから多めに見ていたが、今回の正社員面接をきっかけに頼むからあいつをやめさせてくれという声が出ている」という話を伝えられ、最終的に雇止めという形で8年勤めた会社を退職する事となりました
その後1年程就職活動をし、初めは経験のある事務職、その後は未経験者歓迎の製造業、最終的には介護職という風に希望業種を変更し、介護職に至っては福祉用具専門相談員の資格を取得しましたがまるで採用されませんでした。
最終的に応募した会社が150社程、うち面接が20社程になった辺りでようやく1社の福祉用具貸与事業所から採用通知を貰いました。
しかしその職場は数々の労働基準法違反行為（虚偽の出退勤時間の記録、忙しい時の休憩の中止命令、労働条件の未通知等）が常態化している職場であり、また上司からのパワハラもあり、かつ福祉サービス面で見ても管理体制が非常に杜撰という問題だらけの職場であった為、私は耐え切れずに2週間でやめる事となりました。
退職自体は認められましたが、それから1カ月後に渡された給与明細では残業や休日出勤の割増賃金計算が一切なく、またもらえると聞いていた資格手当もなく、労働時間も実際の労働時間と異なる時間が書いてあり、実質労働時間で換算すると県の最低賃金20円も下回っていました。
これらの経験を踏まえ、私はまともな環境で働きたいと強く希望をし、県が行っている就労相談を利用しました
そこでWAIS-IIIという職業適性検査を受けた所、単語、類似、理解は良いが知識、数唱、完成、符号、記号は低く、他は平均値。
長期的な記憶力に乏しく、単純作業しかできない。メモを取る事も苦手で、人の指示を正確にこなす事も不得意等といわれました。
結論から言うと、今の自分の能力では向いている仕事は何もなく、またまともな会社に雇われるのは非常に厳しいとの事で、障碍者や引きこもりの人向けの就労支援施設を勧められました。
正直な所、私は現実を受け入れられていません。
確かに私のキャリアは一般的な社会人と比べると粗末な物となっています。不眠症になりがちな為、精神科にも今でも数カ月おきに通っています。ですが自分なりには一生懸命やってきたつもりです。
私の能力が社会人としての一般的な水準を下回り、障碍者や引きこもりと同等の支援が必要だという現実を直視できていません。
恐らく家族に言っても理解はされないと思われます。
そんないい加減な適性検査は信じるな、お前は単に努力が足りない、今度は労基法無視だとか贅沢言わずに意地でも勤めろと言われるのは目に見えてます。
かといって今の私の状況を思えば、例え非正規雇用やアルバイトといった形でも採用は難しいといった現実があるのは事実です。
こういう所を利用すべきだという指摘ももっともかもしれません。
ですが精神的に折り合いをつける事ができません。
自分が障碍者や引きこもりの人達に混ざって、支援を受けつつ就職活動をするという光景をイメージすると、言い方は悪いのですが客観的事実として社会不適合者としての烙印を押されてしまったという印象を持ってしまいます
就労支援の内容を調べると延々と単純作業をやらされるとか、グループディスカッションで精神障害のある方の悩みの解決法をその場でいる皆で考えるとか、話を聞けば聞くほど私の希望する真っ当な会社への就職がどんどん遠のいていく気がします
確かに現状を踏まえると、障碍者や引きこもり向けの就労支援を受ける以外に選択肢はないのかもしれません。でも心理的にどうしても受け入れられません。
私はどうするべきなのでしょうか？
34歳、これまでのご経験から、今後のキャリアについて大きな悩みを抱えていらっしゃるのですね。就労支援を勧められたものの、その現実に直面することへの抵抗感、将来への不安、そしてご家族への理解が得られないかもしれないという孤独感…、様々な感情が入り混じっていることと思います。まずは、これまでのご苦労を心からお察しいたします。
この記事では、あなたの抱える悩みに対して、いくつかのステップに分けて具体的なアドバイスをさせていただきます。焦らず、一つずつ一緒に解決していきましょう。
1. 現状の整理と自己理解を深める
まずは、現状を客観的に整理し、自己理解を深めることから始めましょう。WAIS-IIIの結果やこれまでの職務経験から、ご自身の得意なこと、苦手なことを具体的に洗い出してみましょう。このプロセスは、今後のキャリアプランを立てる上で非常に重要です。
- 得意なことの明確化: WAIS-IIIの結果で「単語」「類似」「理解」が高いとのことですので、言葉を理解し、概念を捉える能力に長けていると考えられます。これまでの経験の中で、これらの能力を活かせた場面、例えば、人とコミュニケーションを取る際に円滑に進められた経験や、複雑な情報を分かりやすく説明できた経験などを思い出してみましょう。
- 苦手なことの受容: 「長期的な記憶力に乏しい」「単純作業しかできない」「メモを取るのが苦手」といった点は、確かに多くの職種で不利に働く可能性があります。しかし、これらの特性は、必ずしも「社会不適合」を意味するものではありません。例えば、メモを取るのが苦手であれば、録音機能を利用したり、周囲に協力を仰ぐなど、工夫次第でカバーできる部分もあります。
- 過去の経験からの学び: これまでの就職活動や職務経験を通して、どのような仕事が自分に合わないのか、どのような環境が苦手なのかを具体的に把握できたはずです。例えば、事務職が合わなかった理由、福祉用具貸与事業所の労働環境が合わなかった理由などを分析し、今後の仕事選びの参考にしましょう。
自己分析は、自分自身と向き合う辛い作業かもしれませんが、必ず今後のキャリアを切り開くための羅針盤となります。焦らず、時間をかけて丁寧に行いましょう。
2. 働き方の多様性を知る
「障害者や引きこもりの人達に混ざって、支援を受けつつ就職活動をするという光景をイメージすると、社会不適合者としての烙印を押されてしまったという印象を持ってしまう」というお気持ち、痛いほどよく分かります。しかし、現代社会においては、働き方は非常に多様化しており、必ずしも「正社員」として「会社」に「所属」することだけが、唯一の成功パターンではありません。
ここでは、あなたの状況に合わせて、いくつかの働き方の選択肢を提案します。
- アルバイト・パート: 比較的始めやすく、自分のペースで働けるのがメリットです。様々な職種を経験することで、自分に合った仕事を見つけるヒントにもなります。
- 契約社員: 正社員よりも柔軟な働き方ができ、経験やスキルを活かせる仕事が見つかる可能性があります。
- 業務委託・フリーランス: 自分の得意なスキルを活かして、時間や場所に縛られずに働けます。
- 副業: 本業を持ちながら、自分の興味のある分野で収入を得ることができます。
- 在宅ワーク: 自宅でできる仕事も増えており、通勤の負担がなく、自分のペースで働けます。
これらの働き方は、必ずしも「社会不適合」を意味するものではありません。むしろ、自分の能力やライフスタイルに合わせて、柔軟に働き方を選択できるというメリットがあります。まずは、これらの選択肢があることを知り、情報収集から始めてみましょう。
3. 就労支援の活用を検討する
就労支援に対して抵抗感があるとのことですが、必ずしも「障碍者や引きこもりの人達に混ざって、支援を受けつつ就職活動をする」というイメージ通りのものではありません。就労支援には、様々な種類があり、あなたの状況に合わせて、適切なサポートを受けることができます。
以下に、就労支援の種類と、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
- 就労移行支援: 障害のある方が、一般企業への就職を目指すための訓練やサポートを行います。
- メリット: 職業訓練、就職活動のサポート、職場定着支援など、手厚いサポートを受けられます。
- デメリット: 利用期間に制限がある場合があり、集団での活動が苦手な方には負担になることもあります。
- 就労継続支援A型: 障害のある方が、雇用契約を結び、企業での就労に近い形で働くことができます。
- メリット: 安定した収入を得ながら、就労経験を積むことができます。
- デメリット: 労働時間や賃金が、一般企業に比べて低い場合があります。
- 就労継続支援B型: 障害のある方が、雇用契約を結ばずに、自分のペースで作業を行います。
- メリット: 自分のペースで働け、無理なく就労経験を積むことができます。
- デメリット: 賃金が低く、収入が不安定になる場合があります。
- 障害者就業・生活支援センター: 障害のある方の、就職や生活に関する相談、支援を行います。
- メリット: 専門家による個別相談、職場実習のあっせんなど、様々なサポートを受けられます。
- デメリット: 利用できるサービス内容や、支援の程度は、センターによって異なります。
就労支援を利用する際は、いくつかのポイントに注意しましょう。
- 目的を明確にする: 就労支援を利用する目的を明確にし、どのようなサポートを受けたいのかを具体的に伝えましょう。
- 相性を確認する: 支援機関の雰囲気や、担当者との相性を確認し、自分に合ったところを選びましょう。
- 無理をしない: 支援内容が自分に合わない場合は、遠慮なく相談し、変更を検討しましょう。
就労支援は、必ずしも「社会不適合者」の烙印ではありません。むしろ、あなたの強みを見つけ、自分らしい働き方を見つけるための、強力なツールとなり得ます。まずは、情報収集から始めて、積極的に活用を検討してみましょう。
4. メンタルヘルスケアの重要性
これまでのご経験から、精神的な負担が大きかったことが想像できます。不眠症で精神科に通院されていることからも、メンタルヘルスケアの重要性は言うまでもありません。
ここでは、メンタルヘルスケアの具体的な方法をいくつかご紹介します。
- 専門家への相談: 精神科医やカウンセラーに、定期的に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、心の状態を客観的に把握し、適切な対処法を見つけることができます。
- 休息と睡眠の確保: 質の高い睡眠を確保するために、寝る前のカフェイン摂取を控えたり、リラックスできる環境を整えましょう。
- ストレス解消法を見つける: 趣味や運動、瞑想など、自分に合ったストレス解消法を見つけ、実践しましょう。
- サポートシステムの構築: 家族や友人、信頼できる人に、悩みを打ち明け、サポートを受けましょう。
- 認知行動療法: 認知行動療法は、考え方のパターンを変えることで、精神的な問題を改善する効果が期待できます。専門家の指導のもと、実践してみましょう。
メンタルヘルスケアは、一度行えば終わりというものではありません。継続的に行い、心の状態を良好に保つことが重要です。焦らず、自分のペースで、できることから始めていきましょう。
5. 具体的なアクションプランの作成
自己分析、働き方の多様性の理解、就労支援の検討、メンタルヘルスケア…、様々な情報をお伝えしましたが、最も重要なのは、これらの情報を基に、具体的なアクションプランを作成し、実行することです。
以下に、アクションプランの例をいくつかご紹介します。
- ステップ1: 自己分析を徹底的に行い、自分の強みと弱みを明確にする。
- ステップ2: 興味のある働き方について、情報収集を行う。アルバイト求人サイト、フリーランス向けのマッチングサイトなどを活用する。
- ステップ3: 就労支援機関に相談し、自分に合った支援内容を検討する。
- ステップ4: 精神科医やカウンセラーに相談し、メンタルヘルスケアを行う。
- ステップ5: 小さな目標を設定し、達成感を積み重ねる。
- ステップ6: 定期的にプランを見直し、必要に応じて修正する。
アクションプランは、あなたの状況に合わせて、柔軟に調整していくことが重要です。焦らず、一つずつステップを踏み、着実に前進していきましょう。
6. ポジティブな思考を心がける
これまでの経験から、ネガティブな感情に囚われてしまうこともあるかもしれません。しかし、未来を切り開くためには、ポジティブな思考を持つことが不可欠です。
以下に、ポジティブな思考を育むためのヒントをご紹介します。
- 感謝の気持ちを持つ: 日常生活の中で、感謝できることを見つけ、感謝の気持ちを言葉にしましょう。
- 成功体験を振り返る: 過去の成功体験を振り返り、自分の能力を再認識しましょう。
- 目標を明確にする: 将来の目標を明確にし、それに向かって努力することで、モチベーションを高めましょう。
- 自己肯定感を高める: 自分の良いところを見つけ、自分を褒める習慣をつけましょう。
- 周囲のサポートを求める: 信頼できる人に、自分の強みや良いところを教えてもらいましょう。
ポジティブな思考は、一朝一夕に身につくものではありません。意識的に行い、習慣化することで、徐々に身についていきます。焦らず、自分のペースで、ポジティブな思考を育んでいきましょう。
今回の相談内容から、あなたのこれまでのご苦労と、今後のキャリアに対する不安がひしひしと伝わってきました。しかし、あなたは決して「社会不適合者」ではありません。これまでの経験を通して、多くのことを学び、成長してきたはずです。そして、必ず自分らしい働き方を見つけることができると信じています。
このチェックリストを参考に、現状を整理し、自分に合った働き方を見つけ、一歩ずつ前に進んでいきましょう。あなたの未来が明るいものになることを、心から応援しています。
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