「出口の見えないトンネル」から抜け出すには?発達障害の娘との生活、自立支援、そしてあなたの心のケア
「出口の見えないトンネル」から抜け出すには?発達障害の娘との生活、自立支援、そしてあなたの心のケア
この記事では、発達障害を持つ娘さんの自立を願うお母様からの切実なご相談にお応えします。日々の生活で直面する困難、将来への不安、そしてご自身の心のケアについて、具体的なアドバイスと解決策を提示します。
娘(25)が広汎性発達障害で高校中退してからずっとひきこもりで、潔癖の強迫性障害まで併発してしまってとても困っています。具体的には、外から帰ってきた家族がそのまま家の椅子に座ったりなどすると、椅子が汚くなったと言って拭きます。ただ綺麗にするだけなら良いのですが、洗剤で泡だらけにしてそのままなので、家中が泡だらけになり、フローリングの床は腐り、同様に泡だらけにされた電化製品も泡で故障したり、トイレもペーパーを無駄に沢山使って掃除するので頻繁に詰まらせます。(詰まりは娘自身では直せなくて、私が直すことになります) 電化製品が壊れたりするので、家中を泡だらけにするのは止めてと説明しても、「自分が電化製品を壊した訳ではない、元々壊れていた」等と言って聞く耳を持ちません。他にも昼夜逆転、家庭のルールを守らない、家族の行動を神経質に制限するなど、一緒に生活する上で迷惑な事をされていて、それを指摘したり止めてほしいと言うと、私(母)の大事にしてる物を隠したり壊したりの報復や、報復をするぞと脅されます。この間は、仕事で支給された会社のスマートフォンを隠されてしまい、今もまだ見つかっていません。仕事に必要な大事な物で、最悪それで母が会社での評価を落としたらどうするの?と説明しても「私は隠してない、知らない」と言って知らぬふりをします。旦那に娘を説得するように言っても「会社スマホをとられるような雑な管理をしていたお前が悪い」と言って取り合ってもらえません。基本的に旦那はこういう調子で、娘が私に酷い行為をしても「娘を刺激したお前が悪い」「娘は障害を持っているから、健常者側が気をつかって我慢して生活するしかない」と、娘を擁護し甘やかすばかりで益々娘はわがままを言う一方です。ちなみに旦那は(今はコロナの影響で在宅が多いですが)海外出張が多い仕事で、普段は月の半分は出張で家に居ない事が多く、娘の大変さ等の実態はあまり知らなく、軽く考えています。
過去、ひきこもりからの就労支援の合宿所に行かせた事はあるのですが、結局脱走して家に戻ってきてしまったり、合宿所側が発達障害でこういう大変なタイプには対応しきれないと断られてしまったり、そもそも病院へ通うことも本人はかなり嫌がっており、何とか行った病院で発達障害のテストを受けて広汎性発達障害と診断を受けたのですが、本人はそれを認めていません。娘本人は先入観や思い込みと優生思想(?)がかなり強く、困った事に…障害者やブルーカラー労働者をかなり見下しており、自分は絶対にそれとは違うという強い思い込みがあります。そういった考えなので、娘でもできそうな(比較的簡単そうな)仕事の就労を勧めてみたり作業所での労働なども、自分には相応しくないからやらないと言って逃げてしまいます。かと言って複雑な仕事もできないみたいで、時間厳守も守れないです。八方塞がりな上、本当に毎日が辛く、1年程前から地元の福祉センターに相談に行き、ひきこもり支援を受けているのですが、福祉センターの方々もお役所仕事のような感じで、1年以上経過してるにも関わらず、未だに娘本人と直接会話などはせずに、月に一回家にきて私や旦那と話すだけで終わってしまいます。私が職員さんに娘を説得したり会話などをするように訴えても、「無理に会話しようとすると嫌われてしまうから」「本人の意思が大事なので、話したいと思う時まで待つ」とのんびりした事をおっしゃっていて、当の娘本人はひきこもりを止めて働いたりするより、現状維持で家でのんびり生活したいという考えで、福祉センターの人とは話したいなんて少しも思ってない、必要性も全くないという状況なので、いつまでも平行線です。毎日生活を一緒にする私からしたら、家中を泡だらけにされたり電化製品を壊されたりするのは大変な事なのですが、家庭内暴力等が無いうちのケースは比較的軽いケースだからのんびり行きましょうと言った事を福祉センターの方から言われた事もあります。担当者を変えること等はできないのでしょうか?
年々娘の強迫性障害とわがままは酷くなる一方ですし、会社スマホ盗難の件などもあり、家にいても気が休まらない生活でもうノイローゼ気味になっているなと自覚があります。私は娘の世話を一生みるつもりは無い(この様な生活をずっとこの先何年も継続するのは難しい)ので、娘には自立をしてもらいたい希望なのですが、どうしたらいいでしょうか?もし何かご存知の方がいらっしゃいましたら、どんな情報でもいいので教えていただきたいです。
去年あった元農水次官の息子を殺人してしまった事件等と同じように、娘を殺してしまいたいと思うぐらい憎く思ってしまう事もあり、そうなる前に何とかしたいと思っているのですが、地元の福祉センターも旦那も誰も助けてくれない現状が辛いです。
はじめに:現状の整理と問題の本質
ご相談ありがとうございます。まず、現状を整理し、問題の本質を明確にすることから始めましょう。娘さんの抱える問題は、広汎性発達障害、強迫性障害、ひきこもり、そして自立への拒否です。さらに、ご家族の協力が得られないこと、福祉サービスの対応への不満、そしてあなた自身の精神的な負担が深刻化しているという状況です。
この状況を打開するためには、多角的なアプローチが必要です。娘さんの問題への対応、ご家族との連携、そしてあなた自身の心のケアを同時並行で進めていく必要があります。
ステップ1:娘さんの理解を深め、適切なサポート体制を構築する
娘さんの問題に対処するためには、まず彼女の特性を深く理解することが重要です。広汎性発達障害と強迫性障害は、それぞれ異なる側面から彼女の行動に影響を与えています。彼女の行動を単なるわがままとして捉えるのではなく、障害特性からくるものとして理解することで、より適切な対応が可能になります。
1. 専門家との連携
娘さんが病院への通院を拒否しているとのことですが、専門家のサポートは不可欠です。以下の方法を検討しましょう。
- 別の専門家を探す: 現在の精神科医との相性が悪い場合、他の医師やカウンセラーを探すことも検討しましょう。セカンドオピニオンを求めることで、新たな視点や治療法が見つかる可能性があります。
- 訪問看護の検討: 娘さんが自宅での療養を希望する場合、訪問看護を検討しましょう。専門家が自宅に訪問し、医療的なケアや生活指導を行います。
- 家族カウンセリング: 家族全体でカウンセリングを受けることで、問題の根本原因を理解し、より良いコミュニケーションを築くことができます。専門家の指導のもと、家族間の相互理解を深め、協力体制を構築することが重要です。
2. 娘さんの強みを活かす
娘さんの興味や得意なことを把握し、それを活かせるような働き方を模索しましょう。彼女の強みを活かすことで、自己肯定感を高め、社会参加への意欲を引き出すことができます。
- 得意なことの発見: 彼女がどのようなことに興味を持っているのか、どんな作業が得意なのかを観察し、記録しましょう。
- スモールステップ: いきなりフルタイムの仕事を目指すのではなく、まずは短時間のアルバイトやボランティアから始めるなど、スモールステップで社会との接点を作ることが重要です。
- 合理的配慮: 彼女の特性に合わせた働き方を検討しましょう。例えば、集中しやすい環境、明確な指示、視覚的な情報提供など、合理的配慮を取り入れることで、彼女の能力を最大限に発揮できる可能性があります。
ステップ2:ご家族との連携を強化する
ご主人の理解と協力が得られないことは、大きな問題です。しかし、諦めずに、ご主人とのコミュニケーションを試み、協力体制を築く努力を続けましょう。
1. ご主人とのコミュニケーション
ご主人が娘さんの状況を軽く考えている原因を探り、理解を深めるための努力をしましょう。
- 事実の共有: 娘さんの具体的な行動や、それによってあなたが感じている苦痛を、客観的な事実に基づいて伝えましょう。感情的な表現は避け、冷静に話すことが重要です。
- 専門家の意見: 専門家からのアドバイスや診断結果を共有し、客観的な情報に基づいて話し合いましょう。
- 役割分担: 家族としての役割分担を明確にし、ご主人ができることを具体的に提案しましょう。例えば、娘さんの送迎や、定期的な面談への同席など、具体的な行動を促すことが重要です。
2. 家族会議の開催
定期的に家族会議を開催し、問題点や解決策を話し合いましょう。家族全員が同じ認識を持ち、協力体制を築くことが重要です。
- 議題の設定: 議題を事前に共有し、全員が準備をして参加できるようにしましょう。
- 意見交換: 互いの意見を尊重し、建設的な議論を心がけましょう。
- 合意形成: 最終的な目標や、具体的な行動計画について合意形成を図りましょう。
ステップ3:あなた自身の心のケアを最優先にする
あなたがノイローゼ気味になっているとのこと、これは非常に深刻な状況です。あなた自身の心の健康を守るために、以下の対策を講じましょう。
1. 専門家への相談
精神科医やカウンセラーに相談し、専門的なサポートを受けましょう。あなたの心の状態を客観的に評価し、適切な治療やカウンセリングを提供してくれます。
- カウンセリング: 定期的にカウンセリングを受け、日々の悩みや不安を打ち明けましょう。専門家は、あなたの感情を理解し、心の負担を軽減するための具体的なアドバイスをしてくれます。
- 薬物療法: 必要に応じて、抗うつ薬や抗不安薬などの薬物療法を検討しましょう。医師の指示に従い、適切な薬を服用することで、症状を緩和することができます。
2. 休息とリフレッシュ
心身ともに休息を取り、リフレッシュする時間を作りましょう。自分のための時間を確保し、ストレスを解消することが重要です。
- 休息時間の確保: 毎日、十分な睡眠時間を確保し、心身を休ませましょう。
- 趣味やリラックスできる活動: 好きな音楽を聴いたり、読書をしたり、散歩をしたりするなど、リラックスできる活動を取り入れましょう。
- 気分転換: 定期的に旅行に出かけたり、友人との時間を過ごしたりするなど、気分転換になるような活動を取り入れましょう。
3. 相談できる相手を見つける
一人で抱え込まず、信頼できる人に相談しましょう。家族、友人、または専門家など、誰でも構いません。誰かに話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。
- 家族や友人: 信頼できる家族や友人に、あなたの悩みや不安を打ち明けましょう。彼らは、あなたの話を親身に聞いてくれ、支えとなってくれるでしょう。
- 自助グループ: 同じような問題を抱える人たちが集まる自助グループに参加することも有効です。経験を共有し、互いに励まし合うことで、孤独感を軽減し、心の支えを得ることができます。
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ステップ4:福祉サービスの活用と見直し
現在の福祉サービスに不満がある場合、積極的に改善を求めていく必要があります。また、他のサービスも検討しましょう。
1. 福祉センターとの連携強化
現在の福祉センターの担当者との関係を見直し、より積極的に関与してもらうように働きかけましょう。
- 担当者の変更: 担当者との相性が悪い場合、変更を申し出ることも検討しましょう。より親身になってくれる担当者と出会える可能性があります。
- 定期的な面談: 定期的に担当者と面談し、娘さんの状況や、あなた自身の悩みについて話し合いましょう。
- 具体的な支援の要求: 娘さんとの直接的な会話や、具体的な支援策の提案を求めましょう。
2. 他の福祉サービスの検討
現在の福祉サービスに加えて、他のサービスも検討しましょう。より適切な支援が見つかる可能性があります。
- 就労移行支援: 就労移行支援事業所では、就職に向けた訓練やサポートを受けることができます。娘さんの特性に合わせたプログラムを提供している事業所を探しましょう。
- 生活訓練: 生活訓練施設では、自立した生活を送るためのスキルを学ぶことができます。家事や金銭管理など、日常生活に必要なスキルを習得することができます。
- グループホーム: 将来的には、グループホームへの入居も検討しましょう。自立した生活を送りながら、必要なサポートを受けることができます。
ステップ5:長期的な視点と目標設定
娘さんの自立は、短期間で達成できるものではありません。長期的な視点と、現実的な目標設定が重要です。
1. 現実的な目標設定
娘さんの現状を踏まえ、無理のない目標を設定しましょう。小さな目標を達成することで、自己肯定感を高め、モチベーションを維持することができます。
- スモールステップ: いきなり大きな目標を設定するのではなく、小さな目標を積み重ねていくことが重要です。例えば、まずは週に数時間のアルバイトから始めるなど、段階的な目標を設定しましょう。
- 柔軟な対応: 目標は、状況に応じて柔軟に変更しましょう。娘さんの状態や、周囲の状況に合わせて、目標を調整することが重要です。
2. 長期的な計画
長期的な視点を持って、娘さんの自立を支援する計画を立てましょう。将来を見据え、段階的な目標を設定し、計画的に取り組むことが重要です。
- 情報収集: 障害者向けの支援制度や、利用できるサービスについて、積極的に情報を収集しましょう。
- 専門家との連携: 専門家と連携し、長期的な支援計画を立てましょう。
- 家族会議: 定期的に家族会議を開催し、進捗状況を確認し、計画を修正しましょう。
まとめ:希望を捨てずに、一歩ずつ前へ
今回の相談は、非常に複雑で困難な状況です。しかし、希望を捨てずに、一歩ずつ前へ進んでいくことが重要です。娘さんの自立を信じ、あなた自身の心の健康を守りながら、長期的な視点を持って、様々な対策を講じていきましょう。困難な状況ではありますが、必ず解決の糸口は見つかります。諦めずに、前向きに取り組んでいきましょう。
重要なポイントを再度まとめます。
- 娘さんの特性を理解し、専門家との連携を強化する。
- ご家族との連携を強化し、協力体制を築く。
- あなた自身の心のケアを最優先にする。
- 福祉サービスの活用と見直しを行う。
- 長期的な視点と目標設定を持つ。
この情報が、少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。困難な状況ではありますが、決して一人ではありません。応援しています。
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