73歳のお母様の認知症と、今後の介護について。専門家が教える、今からできること
73歳のお母様の認知症と、今後の介護について。専門家が教える、今からできること
この記事では、73歳のお母様の認知症に関するご相談について、専門家としての視点から、具体的なアドバイスと、今後の見通しについて解説します。ご相談内容を拝見し、ご家族が抱える不安や疑問に寄り添い、少しでも安心していただけるよう、情報を提供します。
73歳の母親が認知症です。 主な介護者は父親76歳です。(健康です)それで、詳しい方にお聞きしたいのですが、今の病状はどの程度で、これからどのくらいの期間でどうなるのかざっくりと聞きたいです。
・5年前くらいに言動が少しだけ変なことに気づき、個人病院に連れて行ったが異常なしと言われました。 それで老化はこんなものかと思い数年経ちましたが、いよいよおかしくなり2年前に総合病院に行ったところアルツハイマーと診断されました。(わたしはおそらく5年前の時点で既に認知症初期だったのではと思っています)
・その時点では、会社までの道を時々忘れる、近くのスーパーまでの道を時々忘れる、娘を同級生の名前で呼び、こちらが訂正するとうまくごまかす、自分が遠くの実家に住んでいると思い込むなど
・今は、アルツハイマーの薬を1日1錠飲んでいて、それが効いているのか前とそれほど変わらないように見えます(うまくごまかすので実際にはわからない)
・トイレやお風呂、はみがきは問題なくできます
・服装は今は夏ですが、薄手のセーターや、ネル生地の厚めのものを着てくる
・夏なのに電気毛布を付ける(毛布を回収して隠しました)
・食べることは大好きで、おいしいおいしいとよく食べます
・テレビを見ても内容は理解してないようです
・近所の人には本当にうまく話すので、ちょっとした知り合い(近所の人など)はアルツハイマーとは気づかないと思います。(本当にうまいです)
・話してると冗談などよく言います
・いつの間にか徒歩30分くらいのコンビニまで歩いて行ってパンなどの自分が好きな食品を買ってくる(いつの間にかいなくなってる) 支払いなどは問題なくできます
今はこんな感じです。 もちろん個人差はあると思いますが、これからどんな感じになっていくのか知りたいです。 詳しい方や、家族などの経験がある方がいれば教えてください
現在の状況の評価
ご相談内容から、お母様の現在の状況を詳細に分析し、今後の見通しについて考察します。アルツハイマー病の進行は個人差が大きいため、あくまで一般的な傾向として捉えてください。
現在の病状のステージ
お母様の現在の状況は、アルツハイマー病の初期から中期にかけていると推測されます。以下に、その根拠となる点を挙げます。
- 記憶障害: 道を忘れたり、娘を同級生の名前で呼んだりするエピソードは、初期によく見られる症状です。
- 見当識障害: 遠い実家にいると思い込むことは、時間や場所に対する認識が曖昧になる見当識障害の兆候です。
- 日常生活動作(ADL)の維持: トイレ、入浴、歯磨きは問題なくできていることから、ADLは比較的保たれています。
- 行動・心理症状(BPSD)の軽度な出現: 服装の異常や電気毛布の使用など、BPSDの初期症状が見られます。
- 社会的行動の維持: 近所の人との会話が問題なくできることから、社会的なコミュニケーション能力はまだ保たれています。
アルツハイマー病の進行段階
アルツハイマー病は、一般的に以下の段階を経て進行します。
- 初期: 記憶障害、見当識障害、軽度のBPSDが出現。ADLはほぼ自立。
- 中期: 記憶障害の悪化、見当識障害の進行、BPSDの頻度と強度の増加。ADLの一部に介助が必要になる。
- 後期: 重度の記憶障害、見当識障害、BPSDの顕著な悪化。ADLの全般的な介助が必要となる。
- 終末期: 寝たきりとなり、身体機能が著しく低下。
今後の見通しと対応策
アルツハイマー病の進行は、個々の患者によって大きく異なります。しかし、一般的な傾向と、それに対する対応策を知っておくことは、介護の準備をする上で非常に重要です。
進行の予測
お母様の病状は、今後数年かけて徐々に進行していくと考えられます。具体的には、以下のような変化が予想されます。
- 記憶障害の悪化: 日常生活での出来事や、最近の会話の内容を忘れることが増えるでしょう。
- 見当識障害の進行: 時間、場所、人物に対する認識がさらに曖昧になり、徘徊や迷子のリスクが高まります。
- BPSDの悪化: 易怒性、不安、抑うつ、幻覚、妄想などの症状が現れる可能性があり、介護者の負担が増加します。
- ADLの低下: 入浴、着替え、食事などの日常生活動作に介助が必要になる場面が増えます。
- 身体機能の低下: 嚥下困難、歩行困難など、身体的な機能も徐々に低下する可能性があります。
具体的な対応策
これらの変化に対応するために、以下の対策を講じることが重要です。
1. 医療との連携
- 定期的な診察: 認知症専門医による定期的な診察を受け、薬物療法や非薬物療法(回想法、音楽療法など)の効果を評価し、必要に応じて治療内容を見直します。
- 症状の記録: 日々の症状や行動を記録し、医師に正確に伝えることで、適切な治療に繋げます。
- かかりつけ医との連携: 認知症以外の病気(高血圧、糖尿病など)の治療も継続し、全身的な健康管理を行います。
2. 介護体制の構築
- 介護保険サービスの利用: 介護保険サービス(訪問介護、デイサービス、ショートステイなど)を積極的に利用し、介護者の負担を軽減します。
- 家族間の協力: 父親である76歳の方だけでなく、他の家族(あなた自身や兄弟姉妹など)も協力し、介護の分担を決めます。
- 地域資源の活用: 地域の認知症カフェや、家族会に参加し、情報交換や相談を行います。
- 専門家のサポート: ケアマネジャーや、認知症介護に関する専門家(看護師、作業療法士など)に相談し、適切なアドバイスを受けます。
3. 環境整備
- 安全な住環境の確保: 転倒防止のため、手すりの設置、段差の解消、滑り止め対策などを行います。
- 徘徊対策: GPS追跡装置や、徘徊感知センサーなどを活用し、迷子を防ぎます。
- 認知症に配慮したコミュニケーション: 短く分かりやすい言葉で話しかけ、ゆっくりと話を聞き、本人の気持ちに寄り添います。
- 生活リズムの維持: 規則正しい生活リズムを維持し、睡眠不足や過度なストレスを避けます。
4. 介護者のケア
- 休息時間の確保: 介護者の心身の健康を維持するため、定期的に休息を取り、自分の時間を確保します。
- ストレス解消: 趣味や運動など、ストレスを解消する方法を見つけます。
- 相談できる相手の確保: 家族、友人、専門家など、いつでも相談できる相手を確保します。
- 専門家のサポート: ケアマネジャーや、認知症介護に関する専門家(看護師、作業療法士など)に相談し、適切なアドバイスを受けます。
介護保険サービスの活用
介護保険サービスは、認知症の介護において非常に重要な役割を果たします。適切なサービスを利用することで、介護者の負担を軽減し、本人のQOL(Quality of Life:生活の質)を向上させることができます。
介護保険サービスの申請方法
- 市区町村への申請: お住まいの市区町村の窓口で、介護保険の申請を行います。
- 認定調査: 市区町村の職員や、委託された調査員が、本人の心身の状態や、日常生活の状況を調査します。
- 介護度判定: 調査結果に基づいて、介護度が判定されます。
- ケアプランの作成: ケアマネジャーが、本人の状態や希望に合わせたケアプランを作成します。
- サービスの利用開始: ケアプランに基づいて、介護保険サービスを利用します。
利用できる主な介護保険サービス
- 訪問介護: ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの介助を行います。
- デイサービス: 日帰りで施設に通い、食事、入浴、レクリエーション、機能訓練などを受けます。
- ショートステイ: 短期間、施設に入所し、介護を受けます。
- 訪問看護: 看護師が自宅を訪問し、健康管理や医療処置を行います。
- グループホーム: 認知症の人が少人数で共同生活を送る施設です。
- 認知症対応型通所介護: 認知症の人が専門的なケアを受けながら、日中を過ごす施設です。
- 福祉用具のレンタル・購入: 車椅子、歩行器、特殊寝台などの福祉用具をレンタルしたり、購入したりできます。
認知症の進行を遅らせるための生活習慣
認知症の進行を遅らせるためには、生活習慣の見直しも重要です。以下の点に注意しましょう。
1. 食事
- バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事を心がけ、特に、野菜、果物、魚、豆類などを積極的に摂取します。
- 地中海食: オリーブオイル、魚、野菜、果物などを中心とした地中海食は、認知症予防に効果があると言われています。
- 水分補給: こまめな水分補給を心がけ、脱水症状を防ぎます。
- サプリメント: 医師や栄養士に相談し、必要に応じて、ビタミンB群、DHA、EPAなどのサプリメントを摂取します。
2. 運動
- 適度な運動: ウォーキング、水泳、体操など、無理のない範囲で適度な運動を継続します。
- 脳トレ: パズル、クロスワード、将棋など、脳を活性化させる活動を行います。
- 社会参加: 地域活動や、趣味のサークルなどに参加し、社会的な交流を保ちます。
3. 睡眠
- 質の高い睡眠: 睡眠時間を確保し、質の高い睡眠をとるために、寝る前にリラックスできる環境を整えます。
- 規則正しい生活: 毎日同じ時間に起床し、就寝する習慣をつけます。
- 昼寝: 昼寝をする場合は、30分程度にとどめ、夜間の睡眠に影響が出ないようにします。
4. ストレス管理
- ストレスを溜めない: ストレスを溜めないために、趣味を楽しんだり、リラックスできる時間を作ったりします。
- 相談: 困ったことがあれば、家族や友人に相談したり、専門機関に相談したりします。
介護におけるコミュニケーションのコツ
認知症の方とのコミュニケーションは、時に困難を伴いますが、いくつかのコツを知っておくことで、より円滑なコミュニケーションを図ることができます。
1. 相手の気持ちに寄り添う
- 共感: 相手の気持ちを理解し、共感する姿勢を示します。
- 傾聴: 相手の話を最後まで聞き、遮らないようにします。
- 肯定: 相手の言葉を否定せず、肯定的に受け止めます。
2. 分かりやすい言葉を使う
- 簡潔な言葉: 短く、分かりやすい言葉で話します。
- ゆっくりとした口調: ゆっくりと、はっきりと話します。
- 具体例: 抽象的な言葉ではなく、具体的な例を挙げて説明します。
3. 非言語的コミュニケーション
- アイコンタクト: 相手の目を見て話します。
- 表情: 笑顔で話しかけ、穏やかな表情を心がけます。
- ボディランゲージ: 相手に近づきすぎず、適度な距離を保ちます。
4. 困った時の対応
- 落ち着いて対応: 相手が興奮したり、混乱したりした場合は、落ち着いて対応します。
- 無視しない: 相手の訴えを無視せず、真剣に耳を傾けます。
- 代弁: 相手の言葉が理解できない場合は、代わりに言葉で表現してあげます。
専門家への相談を検討しましょう
ご相談者様のお母様のケースは、アルツハイマー病の初期から中期にかけていると推測され、今後の介護について、様々な準備が必要になります。ご家族だけで抱え込まず、専門家への相談を検討しましょう。
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まとめ
73歳のお母様の認知症に関するご相談について、専門家としての視点から、現在の状況の評価、今後の見通し、具体的な対応策、介護保険サービスの活用、生活習慣の見直し、コミュニケーションのコツなどについて解説しました。アルツハイマー病の進行は個人差が大きいため、一概には言えませんが、早期からの適切な対応と、継続的なサポートが重要です。ご家族が抱える不安や疑問を解消し、より良い介護生活を送るために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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