病院の対応に不信感…終末期の父の看取りで後悔しないための、今できること
病院の対応に不信感…終末期の父の看取りで後悔しないための、今できること
この度はご相談いただきありがとうございます。ご家族を亡くされたばかりで、大変お辛い状況の中、当時の病院の対応について疑問を感じ、ご心痛のこととお察しいたします。今回は、ご相談者様の置かれている状況を深く理解し、終末期の医療における家族の役割、病院とのコミュニケーション、そして今後の心のケアについて、具体的なアドバイスをさせていただきます。
度々相談させて頂いてます。よろしくお願いします。
昨年亡くなった認知症の88歳の父親についてです。父は病院で亡くなっています。
父は発話不可、介護5でした。
横浜市の特養老人ホームから嚥下性肺炎で提携病院に入院しました。
入院当初から「胃ろう」を強くすすめられましたが、断りました。
父は一旦体調が回復しましたが、その後、また39度近い熱を出し、肺炎を再発、食事がストップになりました。
しかし、医師から説明が全くなく、主任看護婦から、なぜか「食事は良くなってきている」と嘘の電話がありました?
面会時に病棟看護婦の方に父の体調を聞き、看護婦から「今は、お食事ストップになっている」と言われましたが、「今だけ」なのかと思い詳しく聞きませんでした。
ある日、病院のソーシャルワーカーから呼び出され「施設に戻れないので、転院」についての説明を受け、「あれれ?」と思いました。
翌日、病院の看護婦に詳しく聞いたところ、「一ヶ月以上前から、嚥下の危険があるため絶食になっている」とはじめて聞きました!?
また、父は「粘着痰の量が多く、看護婦の吸引が必要」な状態になっていました。
病院のカルテ開示をして確認しましたが、主任看護婦から施設へは「肺炎再発、食事ストップ、粘着痰吸引必要」を伝えていました。
しかし、私に連絡した事は記録が残っていません。
今病院事務長に事情を話して調査中ですが、通常、88歳の高齢者が39度近い熱を出したら家族にすぐ連絡するものではないでしょうか?
また、「嚥下性肺炎の危険があるため食事がストップ」「粘着痰吸引必要、施設に戻るのが無理」なため、他の病院への転院依頼を医師がソーシャルワーカーに出す前に、医師から家族に患者の病状説明をするのが当然だと思うのですが?
この担当医師からは「胃ろう」手術について、携帯電話に催促をされ非常に不愉快な思いをしています。
また、主任看護婦からも「脱水で餓死する」とか、「胃ろう」手術をしたくて見え見えの煽りを受けています。補足丁寧なご回答ありがとうございます。実は現在医療福祉の記者に相談しています。
記者やNPO法人から助言を貰い、記録開示して調べた所、上記のような事実が出てきました。
病院も「胃ろう」のやりすぎで地元で噂になっていました。
病院の対応を見て、今後弁護士への相談も考えてみます。色々ありがとうございます。
今回の記事では、ご相談者様が経験されたような、終末期医療における病院とのコミュニケーションの問題点に焦点を当て、同様の状況に直面している方々が、後悔のない選択をするために必要な情報を提供します。具体的には、以下の3つのポイントに沿って解説します。
- 終末期医療における家族の権利と役割:患者の意思決定支援、情報開示の要求、セカンドオピニオンの重要性
- 病院とのコミュニケーション術:効果的な情報収集、疑問点の明確化、記録の重要性
- 心のケアと今後の対応:感情の整理、専門家への相談、法的措置の検討
1. 終末期医療における家族の権利と役割
終末期医療において、患者の権利は最大限に尊重されるべきです。しかし、患者が意思表示できない場合、家族がその意思を代弁する役割を担います。この役割を果たすためには、以下の点を理解しておく必要があります。
1-1. 患者の意思決定支援
患者が意識不明の場合、家族は、患者が生前にどのような医療を望んでいたのかを推測し、それを尊重する必要があります。これには、生前の会話や、過去の医療に関する希望などを考慮することが含まれます。また、患者の最善の利益を考慮し、医療チームと協力して治療方針を決定することも重要です。
具体的な行動:
- 患者の過去の医療に関する希望を記録しておく(エンディングノートなど)。
- 医療チームとの定期的な面談を通じて、患者の状態と治療方針について理解を深める。
- セカンドオピニオンを求めることも視野に入れる。
1-2. 情報開示の要求
医療機関は、患者の病状や治療方針について、家族に対して正確かつ詳細な情報を提供する義務があります。もし、情報開示が不十分だと感じた場合は、積極的に情報開示を求めることができます。カルテの開示請求もその一つです。
具体的な行動:
- 医師や看護師に対し、病状や治療内容について具体的に質問する。
- カルテ開示請求を行い、記録を確認する。
- 説明が理解できない場合は、専門用語を使わずに説明してもらうように求める。
1-3. セカンドオピニオンの重要性
一つの医療機関の意見だけでなく、他の医療機関の意見を聞くことで、より客観的な判断が可能になります。特に、治療方針に迷いがある場合や、現在の治療に納得できない場合は、セカンドオピニオンを積極的に活用しましょう。
具体的な行動:
- 他の医療機関の医師に相談し、現在の病状や治療方針について意見を求める。
- セカンドオピニオンの結果を踏まえ、治療方針を再検討する。
- セカンドオピニオンを求めることについて、現在の医療機関に遠慮する必要はない。
2. 病院とのコミュニケーション術
病院との良好なコミュニケーションは、患者の適切なケアと、家族の精神的な負担軽減に不可欠です。コミュニケーションを円滑にするための具体的な方法を以下に示します。
2-1. 効果的な情報収集
病院内での情報収集は、患者の状況を把握し、適切な判断をするために重要です。医師だけでなく、看護師、ソーシャルワーカーなど、様々な職種の人々と積極的にコミュニケーションを取りましょう。
具体的な行動:
- 定期的に医師や看護師と面談し、患者の病状や治療経過について詳しく説明を受ける。
- 看護師に、日々の患者の様子や変化について質問する。
- ソーシャルワーカーに、今後の療養生活や退院後のサポートについて相談する。
2-2. 疑問点の明確化
医療に関する専門知識がない場合でも、疑問に思ったことは遠慮なく質問することが大切です。質問する際は、具体的に何が分からないのかを明確にし、簡潔に伝えるように心がけましょう。
具体的な行動:
- 事前に質問事項をリストアップしておく。
- 質問する際は、専門用語を使わずに分かりやすく説明してもらう。
- 説明が理解できない場合は、何度でも質問する。
2-3. 記録の重要性
病院とのやり取りや、患者の病状に関する情報を記録しておくことは、後々のトラブルを避けるためにも重要です。記録は、事実関係を明確にし、証拠として役立つ場合があります。
具体的な行動:
- 面談の内容や、医師・看護師からの説明をメモする。
- 患者の病状の変化や、治療の経過を記録する。
- 記録は、日付、時間、内容を明確に記載する。
3. 心のケアと今後の対応
ご家族を亡くされた悲しみは深く、様々な感情が入り混じることでしょう。また、病院の対応に対する不信感は、さらに心の負担を増大させる可能性があります。ここでは、心のケアと、今後の対応についてのアドバイスをします。
3-1. 感情の整理
悲しみや怒り、後悔など、様々な感情を抱えることは自然なことです。感情を抑え込まず、まずは自分の気持ちを認め、受け入れることが大切です。
具体的な行動:
- 信頼できる人に話を聞いてもらう。
- 日記を書くなどして、自分の気持ちを整理する。
- 必要に応じて、専門家(カウンセラーなど)に相談する。
3-2. 専門家への相談
感情の整理が難しい場合や、病院とのトラブルで悩んでいる場合は、専門家のサポートを受けることを検討しましょう。弁護士や医療専門家、カウンセラーなど、様々な専門家がいます。
具体的な行動:
- 弁護士に相談し、法的措置の可能性について検討する。
- 医療専門家に相談し、病院の対応について意見を聞く。
- カウンセラーに相談し、心のケアを受ける。
3-3. 法的措置の検討
病院の対応に問題があった場合、法的措置を検討することもできます。ただし、法的措置は時間と費用がかかるため、慎重に検討する必要があります。
具体的な行動:
- 弁護士に相談し、法的措置の可能性や、メリット・デメリットについて説明を受ける。
- 証拠となる資料(カルテ、記録など)を収集する。
- 法的措置を選択する場合は、弁護士と協力して手続きを進める。
ご相談者様が置かれている状況は大変複雑で、精神的な負担も大きいと思います。しかし、ご自身の経験を活かし、同様の状況にある方々を支援することもできます。例えば、医療に関する情報発信や、患者家族の会への参加など、様々な方法があります。
今回のケースのように、医療現場でのコミュニケーション不足や、患者の権利が十分に尊重されないケースは残念ながら存在します。しかし、家族が積極的に情報収集し、疑問点を明確にし、記録を残すことで、より良い医療を受けるための道が開けます。また、専門家との連携を通じて、心のケアを行い、今後の対応について適切なアドバイスを受けることができます。
最後に、ご相談者様が、今回の経験から学び、前向きに未来を歩んでいけることを心から願っています。そして、もしあなたが、今の仕事やキャリアについて悩んでいるなら、ぜひ私たちにご相談ください。あなたの経験を活かせる仕事、あなたらしい働き方を一緒に見つけましょう。
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