介護施設の対応と相続放棄後の年金問題:専門家が教える解決策
介護施設の対応と相続放棄後の年金問題:専門家が教える解決策
今回は、ご家族の介護と相続に関する非常に複雑な問題についてのご相談です。以下、ご相談内容を引用します。
先月(5月)母が亡くなり、入るはずの無い年金が通帳に入り 入所していた介護施設からの手紙にて亡母の通帳から引出したので残債に充てる。との事なのですが・・・銀行から引き出したりして施設が使用できるのか?
母は、10年前倒れ身体が不自由になり見れる家族も無いので介護施設に入所しました。その時、母の通帳、年金手帳等 必要な物は全て預かりたいと施設から言われ預けました。
市営住宅でいたのでお家賃が通帳から引き落としが有るので、預ける時に伝え 住宅の退去も考え介護施設の方に相談しましたら、施設が対応します。こちらで全て任せて下さい。と言われていたのですが…
施設の代金が上がるので生活保護の申請をするので家族の方は、受付をしないで母に こそっと逢いに来てください。と言われました。
その後請求書も内訳も領収書も私達の所には来ませんでした。
先月(5月)母は、他界しました。
施設の代金が65万位滞納していますから支払って下さい。
※請求書も無く口頭で・・・香典も集金に行きます。まで言われました。
葬儀を終え、亡き母の市町村役場へ手続きに行きましたら 市営住宅の代金が口座から引き落としが出来ないので滞納し市町村から介護施設を訴えていることが解り 母が亡くなった事で家族に請求する事になるので財産放棄を進められましたので裁判所で財産放棄をしました。
昨日(年金の受給日)留守にしていましたら介護施設から来ていたみたいで1通の手紙がポストに入っていました。
介護施設の手紙内容…亡母の通帳から年金を引出し出来ました。
残金45万円ぐらい支払いを必ず果たして頂きます。誠意の有る態度をお見せ下さい。と言う内容でした。
・亡くなった時新聞にも掲載しているので金融機関は、止まっていると思いますが…介護施設は、どのようにして銀行から引き出す事が出来たのか?
・市町村で当方手続きの時年金の差額や遺族に支払われる葬儀代25000円も相続破棄をする為 頂か無いと言う事で手続きを行っているのに、なぜ通常支払われない年金が亡くなった母の通帳へ入っているのか?
私達は、他に手続きが必要なのか?何処へ相談に行けば良いのか?
ご相談ありがとうございます。お母様を亡くされたばかりで、大変な状況の中、このような問題に直面し、心労お察しいたします。今回のケースは、介護施設との金銭トラブル、相続放棄、そして年金に関する複雑な問題が絡み合っています。以下、それぞれの問題点と、具体的な解決策について、詳しく解説していきます。
1. 介護施設による預貯金の引き出しについて
まず、介護施設が故人の通帳からお金を引き出す行為について、法的側面から見ていきましょう。
- 原則としての違法性: 故人の銀行口座は、死亡の事実が金融機関に伝わった時点で凍結されます。これは、相続人が確定するまでの間、不正な引き出しを防ぐためです。したがって、原則として、介護施設が故人の口座からお金を引き出すことは、違法行為にあたります。
- 委任状の有無: 施設が故人の通帳を預かっていたとしても、それだけで引き出しができるわけではありません。もし、施設が故人から委任状を得ていたとしても、故人の死亡によって委任は終了します。
- 不正利用の可能性: 今回のケースでは、故人の死亡後に引き出しが行われているため、不正利用の疑いがあります。金融機関は、故人の死亡を把握していながら、なぜ引き出しを認めたのか、その経緯を詳しく調査する必要があります。
具体的な対応策:
- 金融機関への問い合わせ: まずは、故人の口座がある金融機関に連絡し、引き出しの経緯を確認しましょう。引き出しが行われた日時、金額、引き出しを行った人物などを詳しく尋ね、記録を残しておきましょう。
- 弁護士への相談: 施設の行為が違法である可能性が高い場合、弁護士に相談し、法的措置を検討しましょう。弁護士は、内容証明郵便の送付や、刑事告訴、民事訴訟などの手続きを代行してくれます。
- 警察への相談: 不正利用の疑いが濃厚な場合は、警察にも相談し、被害届を提出することを検討しましょう。
2. 相続放棄と介護施設からの請求について
次に、相続放棄と介護施設からの未払い金請求についてです。
- 相続放棄の効果: 相続放棄をすると、相続人は一切の相続財産を受け継ぐ権利を失います。これは、プラスの財産だけでなく、マイナスの財産(借金など)も含まれます。
- 介護施設への支払い義務: 相続放棄をした場合、原則として、相続人は故人の債務を支払う義務はありません。ただし、例外的に、故人が生前に契約していた連帯保証人になっている場合は、支払い義務が生じることがあります。
- 介護施設の対応: 介護施設が、相続放棄をした相続人に対して、未払い金の支払いを請求することは、法的には難しいと考えられます。しかし、施設側が、何らかの理由で支払い請求をしてくる可能性はあります。
具体的な対応策:
- 内容証明郵便の送付: 介護施設から支払い請求があった場合は、弁護士に依頼して、内容証明郵便を送付してもらいましょう。内容証明郵便は、相手に請求の根拠がないことを伝え、今後の対応について明確にするためのものです。
- 支払いを拒否する: 相続放棄をしている以上、原則として、支払いを拒否することができます。ただし、弁護士と相談し、慎重に対応しましょう。
- 法的措置への対応: もし、介護施設が訴訟を起こしてきた場合は、弁護士に依頼して、法的に争うことになります。
3. 年金に関する問題について
最後に、年金に関する疑問についてです。
- 年金の受給停止: 故人が死亡した場合、年金の受給は停止されます。年金事務所に死亡の届出をすることで、未払い分の年金が遺族に支払われることがあります。
- 未支給年金: 故人が亡くなった際に、まだ受け取っていない年金がある場合、その未支給年金は、遺族が受け取ることができます。
- 相続放棄と年金: 相続放棄をした場合でも、未支給年金を受け取ることは可能です。未支給年金は、相続財産ではなく、遺族固有の権利として扱われるからです。
具体的な対応策:
- 年金事務所への問い合わせ: まずは、年金事務所に連絡し、年金の受給状況や、未支給年金の有無を確認しましょう。
- 未支給年金の請求: 未支給年金がある場合は、遺族が請求手続きを行う必要があります。必要な書類や手続きについて、年金事務所に確認しましょう。
- 介護施設への説明: 介護施設に対して、年金は相続財産ではないこと、未支給年金を受け取る権利があることを説明し、理解を求めましょう。
4. 今後の手続きと相談先
今回のケースは、複数の問題が複雑に絡み合っています。今後の手続きや相談先について、以下にまとめます。
- 弁護士: 法律的な問題については、弁護士に相談することが最善です。弁護士は、法的アドバイスを提供し、必要な手続きを代行してくれます。
- 行政書士: 相続に関する書類作成や手続きについては、行政書士に相談することもできます。
- 社会福祉士: 介護や福祉に関する問題については、社会福祉士に相談することができます。
- 消費者センター: 介護施設とのトラブルについて、消費者センターに相談することもできます。
具体的な手続きの流れ:
- 事実関係の整理: まずは、これまでの経緯を整理し、関係書類を保管しておきましょう。
- 専門家への相談: 弁護士、行政書士、社会福祉士など、専門家に相談し、アドバイスを受けましょう。
- 必要な手続きの実行: 専門家の指示に従い、必要な手続きを行いましょう。
- 情報収集: 関連する情報を収集し、常に最新の状況を把握しておきましょう。
今回のケースは、非常に複雑で、精神的な負担も大きいと思います。一人で抱え込まずに、専門家や周りの人に相談し、解決に向けて一歩ずつ進んでいくことが大切です。
最後に、今回の問題解決に向けて、以下の点に注意してください。
- 証拠の確保: 記録や証拠となるものを、できる限り保管しておきましょう。
- 冷静な対応: 感情的にならず、冷静に状況を分析し、対応しましょう。
- 情報収集: 関連する情報を収集し、正しい知識を身につけましょう。
- 専門家との連携: 専門家と連携し、適切なアドバイスを受けながら、問題解決に取り組みましょう。
この情報が、少しでもお役に立てれば幸いです。困難な状況ではありますが、諦めずに、問題解決に向けて頑張ってください。
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