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退去時の請求、納得いかない…専門家が教える、損しないための交渉術

退去時の請求、納得いかない…専門家が教える、損しないための交渉術

この記事では、賃貸物件の退去時に発生した費用について、疑問や不安を抱えているあなたに向けて、具体的な解決策と、今後の対応方法を解説します。退去費用の請求は、多くの方が経験する問題であり、特に敷金礼金ゼロの物件では、原状回復費用に関するトラブルが起こりがちです。この記事を読むことで、あなたは自身の権利を理解し、不当な請求から身を守るための知識を得ることができます。

先日約1年3ヶ月住んだ賃貸マンション(約51㎡)を退去しました。敷金礼金ゼロの物件でしたがペット(猫)がいるため入居の際、礼金1ヶ月分を支払っています。契約書では退去時にルームクリーニング代38000円(エアコン等施設機器を含む)とペット飼育特約としてクロスの張替えは必ず行う、クッションフロアに破損や傷があった場合全て張り替える、その他は原状回復するとあります。ですが、前入居者もペットを飼育していたにも関わらず、我が家が入居する際にクロスもCFも全張替えは行われておらず、退去時の立会いの際にその旨管理会社の担当者と話すと前入居者のクロス等を張り替えた書類を捜して送るとのことになりました。

そして書類が送られてきたのですが結局、「前入居者さまもクロスの全室張替えは行っておりませんでした。したがって今回もクロス張替えについては同様とさせていただきます。」と、前入居者が退去時に支払った請求とまったく同じものが送られてきました。

内訳は

  • 居室クリーニング:一式 38,000円
  • クロス張替え:87㎡×1,300=110,500円
  • クッションフロア:8㎡×3,600=28,800円
  • エアコンクリーニング:一式 15,000円

計201,915円(税込み)

ペット飼育特約はあれど前入居者も張替えを行っていないクロスとCFの張替えを我が家もしなくてはならないのでしょうか?前入居者が請求された範囲とまったく同じ金額を請求されるのはおかしいですよね?あまり関係ないかと思いますが我が家の猫は爪とぎ以外の爪とぎ、トイレ以外での排泄は一切せず、立会いの際に担当者にも驚かれたほどです。私たちもとても丁寧に使用していたため故意に大きな傷をつけたり等もありません。また、クッションフロアは柔らかい材質上家具を置くとどうしても凹みが出るかと思いますがこれは原状回復のガイドラインにもあるように家賃に含まれているのではないでしょうか?

それと、退去予定日1ヶ月以上前に退去の申し出をしていたにも関わらず、退去した月の賃料を引き落とされており、そのことは立会いの際に突然聞かされ今もまだ返金されていません(日割りは1日のみです)。

書面が送られて来て署名捺印後返送し、上記金額を振り込むようあるのですがどうすればいいでしょうか?色々と納得がいかず、ご相談にのっていただければうれしいです。よろしくお願いいたします。

退去費用の請求に関する基礎知識

賃貸物件の退去時に発生する費用は、賃貸借契約の内容や物件の状態によって大きく異なります。ここでは、退去費用に関する基本的な知識を整理し、あなたが直面している問題の理解を深めます。

1. 原状回復の定義

原状回復とは、賃借人が借りた部屋を元の状態に戻すことを指します。しかし、ここでいう「元の状態」とは、入居時と同じ状態に戻すという意味ではありません。国土交通省のガイドラインでは、「賃借人の故意・過失による損傷」を回復することが原状回復の範囲とされています。つまり、通常の使用による損耗(経年劣化や自然損耗)は、賃料に含まれるものと解釈されます。

2. 敷金と礼金

敷金は、賃貸借契約の際に預け入れるもので、家賃の滞納や原状回復費用に充当されます。礼金は、賃貸人に支払うもので、返還されることはありません。今回のケースでは、敷金礼金ゼロの物件であるため、敷金がない分、退去費用に関するトラブルが起こりやすい傾向にあります。

3. 契約書の内容確認

退去費用に関するトラブルを避けるためには、賃貸借契約書の内容をしっかりと確認することが重要です。特に、原状回復に関する特約がある場合は、その内容をよく理解しておく必要があります。今回のケースでは、ペット飼育特約があり、クロスやクッションフロアの張替えに関する記載があります。この特約が、今回の請求の根拠となっています。

具体的な問題点と対応策

今回の相談内容を具体的に見ていきましょう。いくつかの問題点があり、それぞれに対する対応策を検討する必要があります。

1. クロスとクッションフロアの張替えに関する問題

前入居者もペットを飼育していたにも関わらず、クロスやクッションフロアの張替えが行われていないという点は、非常に重要なポイントです。契約書に「クロスの張替えは必ず行う」と記載されているものの、前入居者も同様の条件であったにも関わらず張替えが行われていないということは、管理会社の対応に矛盾があると言えます。また、ペットによる損傷の程度が不明確なまま、一律に張替えを求めるのは、不当な請求である可能性があります。

対応策:

  • 管理会社に対して、前入居者の退去時の状況に関する詳細な説明を求めましょう。具体的に、どのような損傷があったのか、なぜ張替えが行われなかったのか、根拠となる資料(写真など)の提示を求めましょう。
  • あなたの部屋のクロスやクッションフロアの状態を客観的に示す証拠(写真や動画)を記録しておきましょう。ペットによる損傷が軽微であること、または通常の使用範囲内であることを証明できる可能性があります。
  • 専門家(弁護士や不動産鑑定士など)に相談し、今回の請求が妥当かどうか意見を求めることも有効です。

2. クッションフロアの凹みに関する問題

クッションフロアの凹みは、家具の設置によって自然に発生するものであり、通常の使用による損耗とみなされる可能性があります。原状回復のガイドラインでは、家具の設置による凹みは、賃料に含まれるものと解釈されることが多いです。

対応策:

  • 管理会社に対して、クッションフロアの凹みが通常の使用範囲内であることを主張しましょう。
  • 国土交通省のガイドラインや、関連する判例などを参考に、あなたの主張を裏付ける根拠を示しましょう。

3. 退去月の賃料に関する問題

退去予定日1ヶ月以上前に退去の申し出をしていたにも関わらず、退去月の賃料が引き落とされているという問題は、契約違反にあたる可能性があります。賃貸借契約書に、退去時の賃料に関する規定があるはずですので、確認しましょう。

対応策:

  • 管理会社に対して、賃料の二重払いについて説明を求め、返金を要求しましょう。
  • 賃貸借契約書に、退去時の賃料に関する規定がないか確認しましょう。
  • 内容証明郵便で、返金を求める通知を送ることも有効です。

4. 請求金額の内訳に関する問題

請求金額の内訳が、居室クリーニング、クロス張替え、クッションフロア、エアコンクリーニングと詳細に記載されていることは、費用の透明性を高める上で重要です。しかし、それぞれの費用の積算根拠が不明確な場合は、詳細な説明を求める必要があります。

対応策:

  • それぞれの費用について、具体的な内訳(㎡数、単価、作業内容など)の説明を求めましょう。
  • 必要に応じて、見積書や領収書の提示を求めましょう。
  • 他の業者に見積もりを依頼し、請求金額が適正かどうか比較検討することも有効です。

交渉の進め方と注意点

管理会社との交渉を進める際には、いくつかの注意点があります。これらのポイントを押さえることで、有利に交渉を進めることができます。

1. 証拠の収集

交渉を有利に進めるためには、証拠の収集が不可欠です。写真や動画、メールのやり取り、契約書など、客観的な証拠を収集し、整理しておきましょう。特に、退去時の部屋の状態を示す写真は、非常に有効な証拠となります。

2. 丁寧な言葉遣いと冷静な対応

感情的にならず、冷静に交渉を進めることが重要です。丁寧な言葉遣いを心がけ、相手に不快感を与えないようにしましょう。相手の言い分をしっかりと聞き、論理的に反論することが大切です。

3. 書面でのやり取り

交渉の記録を残すために、書面でのやり取りを心がけましょう。メールや内容証明郵便など、記録が残る形でやり取りを行うことで、後々のトラブルを回避することができます。

4. 専門家への相談

どうしても解決できない場合は、専門家(弁護士や不動産鑑定士など)に相談することを検討しましょう。専門家の意見を聞くことで、あなたの権利を正しく理解し、適切な対応を取ることができます。

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署名・捺印後の対応

今回のケースでは、すでに書面が送られてきて署名捺印を求められています。署名捺印をしてしまうと、その内容に同意したとみなされる可能性があります。しかし、まだ対応できる余地はあります。

対応策:

  • 署名捺印をする前に、管理会社に対して、請求内容に関する疑問点を改めて伝え、説明を求めましょう。
  • 署名捺印を保留し、専門家(弁護士など)に相談することを検討しましょう。
  • 署名捺印をする場合は、異議申し立ての意思表示を明記するなど、自己防衛策を講じましょう。例えば、「本件請求金額については、一部異議あり」などと追記することができます。

まとめ:賢く交渉し、納得のいく解決を

退去時の費用に関するトラブルは、誰にでも起こりうる問題です。しかし、正しい知識と適切な対応をすることで、不当な請求から身を守ることができます。今回のケースでは、いくつかの問題点があり、それぞれに対する対応策を検討する必要があります。まずは、管理会社との交渉を試み、証拠を収集し、冷静に対応しましょう。どうしても解決できない場合は、専門家への相談も検討しましょう。あなたの権利を理解し、賢く交渉することで、納得のいく解決を目指しましょう。

Q&A形式での追加情報

今回のケースに関連する、よくある質問とその回答をまとめました。

Q1: 契約書に「ペット飼育特約」がある場合、必ずクロスやクッションフロアを張り替えなければならないのですか?

A1: 必ずしもそうとは限りません。契約書の内容だけでなく、実際の部屋の状態や、ペットによる損傷の程度によって判断が異なります。通常の使用による損耗や、軽微な損傷は、原状回復の範囲に含まれない場合があります。管理会社に対して、損傷の具体的な状況を説明させ、根拠となる資料(写真など)の提示を求めましょう。

Q2: 退去時に、クリーニング代は必ず支払わなければならないのですか?

A2: クリーニング代は、契約内容や物件の状態によって異なります。通常の使用による汚れは、賃料に含まれるものと解釈されることが多いです。しかし、故意・過失による汚れや、特別な清掃が必要な場合は、クリーニング代を請求されることがあります。請求金額の内訳を確認し、納得できない場合は、詳細な説明を求めましょう。

Q3: 退去時に、敷金が全く返ってこないことはありますか?

A3: 敷金は、家賃の滞納や原状回復費用に充当されるため、部屋の状態によっては、全く返ってこないこともあります。しかし、通常の使用による損耗や、経年劣化は、敷金から差し引かれるべきではありません。請求金額の内訳を確認し、不当な請求があれば、管理会社に異議を申し立てましょう。

Q4: 管理会社との交渉がうまくいかない場合、どうすればいいですか?

A4: 管理会社との交渉がうまくいかない場合は、専門家(弁護士や不動産鑑定士など)に相談することを検討しましょう。また、消費者センターや、賃貸トラブル相談窓口などに相談することも有効です。これらの機関は、中立的な立場で、あなたの相談に乗ってくれます。

Q5: 内容証明郵便とは何ですか?どのように利用すればいいですか?

A5: 内容証明郵便とは、郵便局が、いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったかを証明してくれる郵便です。法的効力はありませんが、相手にプレッシャーを与える効果があります。退去費用に関するトラブルで、管理会社に異議を申し立てる場合などに利用できます。郵便局で手続きできます。

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